実銃としてもトイガンとしてもかなり珍しい部類に入りますこの二丁ですが、ここ数か月の間になんと複数メーカーからモデルアップされたりバリエーション展開が決定したりと今ちょっとしたブームになっております。
NO BRAND VSS ヴィントレス 完成品電動ガン
メーカ希望小売価格:¥49,800(税抜)¥53,784(税込)
First価格:¥36,852(税抜)¥39,800(税込) 26%OFF
LCT Airsoft AS VAL 完成品電動ガン J-NESIS Type IMPORT&配線カスタム
First価格:¥56,624(税込)

第二次世界大戦後以来ロシア軍の戦闘教義に欠かすことの出来ない存在、それがВойска специального назначения(特殊目的部隊)=通称スペツナズと呼称される特殊部隊群である。
様々な政府機関管轄にありそれぞれ役割も編成も異なるが、総じて一般の歩兵部隊とは一線を画す練度と装備を誇る。
そんなスペツナズが特に活躍したのが70年代末から80年代に掛けてのソ連アフガニスタン侵攻であった。
しかしまだ創設間もなかった当時のスペツナズでは、装備と言っても小銃に関してはほぼ一般的な歩兵部隊に配備されているAKMやAK-74にサプレッサーを装着して遷音速の重弾頭弾を使用していた程度に収まっていた。
だが隠密行動による強襲や浸透作戦を重視し、またそれを用いてアフガンで多大な戦功を上げていたソビエト陸軍特殊任務支隊にとっては、決して充分と言える様なものではなかった。
そこでソ連軍はスペツナズ用に供給すべく、1980年代半ば新たな装備開発に乗り出した。
要請を受けたЦНИИТочмаш(中央精密機器製造研究機関)が9x39mm SP-5/SP-6と呼ばれる特殊な弾薬の開発に成功した。
この9x39mm弾は当時まだ主力として採用されていたAKMで使用される7.62x39mm弾のボトルネックを拡張して弾頭の重量を増加させることにより、運動エネルギーを損なうことなく銃口初速を低下させ遷音速から真の亜音速に抑えることによってサプレッサーとの相性を重視した弾薬である。

この新たな弾薬を念頭に置き、同研究所のペテロ・セルジェコフ率いる研究チームが新たな減音器内蔵式9mm小銃ファミリーを開発した。
そして1987年頃完成したのがVSS VintorezとAS Valの二つの特殊作戦小銃である。
同時期に同じ設計チームにより開発されたこの二つのライフルの部品共用率は70%を超え、実質同じ銃のバリエーションとも言える。
即座に配備が始まったものの数年後にはソビエト連邦自体が崩壊してしまい、主に新生ロシア連邦内で受け継がれた各スペツナズ部隊で主に配備される運びとなった。

両モデル共通の特徴としては巨大なサブレッサーを内蔵したバレルが第一に挙げられる。
亜音速弾である9x39mmと合わせることにより、非常に高い消音効果をもたらす事が出来る。
しかし低速重弾頭であるが故に距離による弾道の下落が激しく、長距離射撃には向いていないという欠点にもつながっている。
さらに大型弾頭化によってそれまでのAKシリーズで顕著であったマガジンのカーブが少なくなり、マガジン装着時の全高を比較的低く抑える事に成功している。
しかし如何せん弾薬自体が大きい為に装弾数は10/20発の短めのマガジンに抑えられている。

ここで VintorezとValそれぞれに焦点を当てていくと、パーツ共用率は非常に高いがその運用思想の顕著な違いがあらわれてくる。
まず一番の大きな違いがそのストックである。
ドラグノフSVDにも似た大きく肉抜きが施されたサムホールタイプ木製グリップが Vintorez、そして独立したピストルグリップとワイヤー型のサイドフォールディングストックを備えるのがAS Valとなっている。
ストック長もPDWに近い運用を考えた強襲用アサルトライフルであるValでは取り回しを意識してVintorezよりもわずかに短く仕上げられている。
一方VSSではストック一体型グリップも狙撃時の安定性を考慮してValはわずかに角度が変更してある。

光学機器用マウントに関しては両銃ともPSO-1系サイドロックマウントを備えるが、Valに於いてはこれを用いずサプレッサー自体にクランプマウントで小型ドットサイトをマウントしている様が度々見受けられる。
やはり4倍程度のあまり高くない倍率のスコープによりある程度の狙撃能力を前提として設計されているVSSに対して、Valは近距離特に閉所での運用を考慮されまた実際にそう運用されているからのチョイスであろう。
そのほかのアクセサリアタッチメントについても、VSSが比較的そのまま使用されているのに対してValはサイト同様クランプマウント等でフォアグリップやイルミネーション等を追加しているユーザーが散見される。

こういった差別化も見られる一方、その高い共有性から度々片方をもう一方の代役として使用している状況も見受けられる。
特にValに比べて配備数の少ないVintorezを補うように、Valに低倍率スコープを装備して簡易的な狙撃銃として運用している場合もあるようだ。
反対に狙撃銃として設計されながらフルオートも備えるVSS故に、それをアサルトライフルとして代用することも可能となる。
まさに流動的かつ即応性の高い行動を必要とされる特殊部隊向けといえる柔軟な運用方法を備えた名銃と呼ぶにふさわしい設計と言えるだろう。

こうしてロシア特殊部隊にとって欠かせない存在となったVintorezとVal。
度々紛争地帯や不安定地域で散見され、今なお最前線の人知れぬ戦場で影の部隊に愛用されているロシアの槍の穂先となっている……。

薀蓄置いといて、VintorezとVal。
個人的にはこの娘達はこのあたりが一番かわいいと思います。
樹脂製で一見頼りない様に見えながら、そこはロシア設計で意外とガッチリかつ握ってみると不思議な優しさを感じる曲線になっています。
ポリマーの短めなマガジンも控えめな感じでかわいいですね。
また、意外にゲーム等メディアでの露出は多い銃でもあります。
メヤルギアソリッド4やBattlefield3、スプリンターセル等々。
特に自分が印象深かったのはウクライナ製FPSの「S.T.A.L.K.E.R.」シリーズでの活躍でした。
そもそも製作が旧ソ連圏、それも今でもロシアの影響の強いウクライナとなれば当然登場する銃器はワルシャワ条約祭りだったですが……。
その中でもひときわ存在感が大きいのがVSSとValでした。
このゲーム自体がかなりステルスが重要視されてるゲームで、且つ相当にリアルよりなバランスだった訳ですね。
そうなるとこのサプレッサー付き&スコープを装着可能なVSSとValは非常に使いやすかったんです。
しかもそれだけでなくきっちりと弾薬の装甲貫徹能力や低初速による弾道の遅さ、下落具合まで再現されているというこだわりっぷり。
以来VSSやValといえばS.T.A.L.K.E.R.というイメージが自分の中で定着してしまったのです。

なのでこの銃に合わせる装備と言えば80年代から現行ロシア特殊部隊もいいのですが、個人的にはポスト・アポカリプス(終末世界)の生存者装備な感じで行きたいですね。
フード付きコートやポンチョに大きめのバッグ類、できればガスマスクやゴミゴミした小物で飾り付けてみたいですね。
というわけで作ってみたのがこちらの装備。

S.T.A.L.K.E.R.というよりDAY-Zっぽい感じですが、想像以上にそれっぽくなったかなと。
トップスはウッドランド柄のBDU・・・・ではなくフード付きレインコートで、ボトムスは私服のジーンズのままです。
そこに明日香縫製製AK用5連バンダリアBKを装備。
同じく明日香縫製のAKシューターズバッグをショルダーに掛け、特に意味のない放出品の金物系をガラガラと追加してみました。
ヘッドギアはバラクラバ+ガスマスク+フードのせいで通気性は最悪、夏場にやったら間違いなく倒れます。
ですが実際に付けた時の没入感はたまらないですね!
ガスマスクを通して見える視界、動くと無駄にガラガラ音を立てる金物、全て雰囲気全振りです。
あとは装備も銃もウェザリングを施してさらにディティールアップしたいっていうのもあります。
これで廃墟や枯草の原っぱでサバゲなんかしたらもう脳内で「イディーカムニェー」の声が響くこと間違いなしですね!
グドハンティン、スタルカァ!
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
FIRST東京アメ横店の定例会は東京サバゲパークにて、
毎月第2・第4の日曜日と第3水曜日に開催しています!
何か疑問や質問がございましたら、お気軽にアメ横店まで
ご連絡ください。
皆様のご参加おまちしております!!!
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
2周年セール、9月15日まで継続開催中!!
9月6日からリニューアルラインナップでお送りします!!

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------










大きな地図で見る
FIRST東京アメ横店
〒110-0005
東京都台東区上野6-3-15 大場ビル2F・3F
JR山手線「御徒町」駅スグ
御徒町駅前通り入ってすぐ右側
TEL 03-5817-4627
FAX 03-5817-4628
営業時間/午前11:00~午後9:00
定休日/毎月第3木曜日